これを読んでいくださっているあなたは今おいくつですか?
50歳、60歳?
あるいは20代の方もいらっしゃると思います。
ご自分は何歳まで生きると思いますか?
70歳ぐらいかな、80歳まで生きるだろうか?と思っておられる方が多いのではないでしょうか?
私は現在63歳ですが私の若い頃は古希=77歳などは本当に珍しく、そこまで生きた人は長寿と言われていました。
現在では77歳で亡くなると平均余命より短く早すぎると言われます。
実は現在、平均余命は発表されているよりずっと長く、もうすぐ100歳に達しようとしています。
平成29年のデータですが、全国で100歳以上の方は68000人近く。毎年1万人ペースで増えています。10万人を超えるのも時間の問題です。
また平均余命ではなく、生存確率という指標から算出すると生存確率50%以上の数字は
驚くべき数値がはじき出されています。
今いったい自分は何歳まで生きるのかを把握して、人生設計を考えないといけない時代になっています。
目次
何歳まで貴方は生きるのか?把握しましょう
まず自分があと何年生きるのかを把握しておかないと、計画も立ちません。
平成28年現在の平均余命(0歳時)は男性 80.98歳 女性 87.14歳となっています。
そこで65歳の方の平均余命は16年(男性の場合)22年(女性の場合)となるかというとそうではなく、
男性が約20年、女性は24年もあります。
長生き確率表というのがあり、65歳の男性が50%生存確率を切るのはやはり85歳です。
女性は90歳になります。今後さらに伸びることが予想されます。
従って年金生活は男性で20年、女性で25年はあると考えたほうが正しいのです。
老後の不足額はいくらですか?
さて生存年数がわかったところで必要額を計算しましょう。
夫婦二人で老後に必要な生活費の予想額は総務省調べで月額27万円です。
しかし、平均的なサラリーマンが受け取ることができる公的年金は夫婦で月額で22万円前後であるため、5万円ほどの不足が生じます。
つまり、その分が公的年金以外に必要な生活費となります。
65歳まで働いたとして、「5万円×12か月×65歳から平均寿命までの年数」で算出される金額が老後のために準備しておくべき資金の目安といえます。
先程試算したデータよると65歳ー85歳までは夫婦二人存命です(20年間)
不足額は5万円x12ヶ月x20年で1200万円。しかし、これには終末期の介護費用が入っていません。葬儀費用含め最低500万円は必要です。合計1700万円です。
そして女性のみ生存の5年間があります。
生活費は20万円に下がりますが、同じく年金も自分の年金と夫の遺族年金合計で16万円程度に下がり不足額は4万円となります。
4万円x12ヶ月x5年で240万円 と介護葬儀費用500万円の合計740万円です。
総合計は2440万円となります。
女性が年下だと?
今までは男性女性同い年の場合ですが、実際には女性が4歳程度若いのが通例です。
男性が85歳で亡くなったあと女性は81歳で、残り9年間一人暮らしとなります。
すると男性65歳時には女性はまだ、61歳で年金を貰えていません。一応年金分くらいのパート収入はあることにします。
女性ひとり期間が9年なので、不足額は4万円x12ヶ月x9年で432万円 介護費用500万円
合計932万円です。総合計は2632万円です。
しっかり退職金と預金でこれ以上ある人は大丈夫ですが
そんな方は半分もいないはずです。
今後さらに年金支給額の減額が予想され、さらに寿命も伸びそうなことから不足額はさらに、拡大しそうです。
老後の収入をどう確保しますか?
では2632万円準備できない人はどうしたら良いのでしょうか?
先程の試算は65歳以降年金以外の収入がない想定でした。
従って収入があればよいわけです。
そこで問題の解決策の一つは
①できるだけ長く働く
ということになります。単純ですが不足分2632万円を稼げば良いわけです。
とはいえ何歳まで働けるでしょうか?
また雇う側の問題もあります。やはり75歳までの10年間がせいぜいです。
男性は無理せず73歳までの8年間にしましょう。女性は求人も豊富で長寿なので75歳まで働くとします。
この8年間で2632万円稼ぐには毎月いくら稼げば良いのでしょうか?
65歳時点で貯蓄が1000万とします。不足分は1632万円です。
夫婦ふたりとも働くとすると、一人あたりの必要額は二人で働くのは8年間(男性73歳
女性69歳)女性のみが6年間(75歳まで)となります。
一人一ヶ月稼ぐ金額Y(ワイ)円とすると稼ぐ金額は8年x12ヶ月x2xY=192Y(夫婦二人期間)
6×12ヶ月xY=72Y(女性一人期間)の合計264Yで1632万円を割ることになります。
すると月平均61818円という数字が出ます。
結構ガッツリ働かねばなりませんが、なんとかやれそうですね。
もう少し貯蓄を増やすか、生活を切り詰めると楽になります。もし1000万円貯蓄がない場合はさらに厳しくなります。
②できるだけ健康でいる
実は①の試算には無理があります。
73歳や75歳まで全然病気をしないという事は、ありません。働けなくなる期間や入院費用もかかってきます。
そこで大切なのはできるだけ健康に気をつけて働ける期間を長くする必要があります。
健康でいるためにはどうしたらよいか?
③医者や薬に頼らない
健康でいるためにといってせっせと病院に通えば良いかというとそうではありません。
医療費がかさみ薬代も馬鹿になりません。
更に高齢になると薬が効かなくなるという事がわかっています。
全国の保険薬局での調査によると75歳以上の患者の4人に一人が7種類以上の薬を、そして4割の人が5種類以上の薬を処方されているとわかりました。
薬の副作用も模問題です。医者や薬に頼っていたのでは仕事になりません。
そこで大切なのが食事と運動になります。
これについては稿を改めたいと思います。
③働きに出る以外の収入を確保する
先程述べたように高齢になると、一部のスキル経験体力のある人以外、企業で雇われる事は難しいです。
そこでネットビジネスなどの自宅で出来る副業などに従事して収入を得ることも大切になります。
まとめ
超高齢化社会を迎え、65歳以降の生存期間が伸びることで、準備不足が深刻化しています。
年金の減少や支給年齢の引き上げが予想される状況ですから、現役期間を伸ばすこと
健康に留意すること、副収入の道を探すことなどが重要です。
いずれにせよ人類史上経験のない超高齢化社会がやってきており、模索が続きます。
安閑としてはいられませんよ。
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