出典:https://mainichi.jp/articles/20170125/
27日開かれた日本相撲協会の横綱審議委員会定例会合終了後、記者会見した北村正任委員長
毎日新聞社名誉顧問)が語りました。
問題となっている日馬富士については勿論ですが、白鵬、貴乃花親方についても語っています。
気になる内容はどうでしょうか。
また今後の相撲界はどうなるのでしょうか?
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日馬富士問題について
北村委員長はこう語っています。
委員全体の空気として、やはり暴力があったということはほぼ間違いない、それが起こった経緯とか結果がどの程度かは調べなければならないが、暴力があった、協会がこれだけ暴力をなくす努力をしている最中にあった、これは非常に厳しい処分が必要だろう。
「厳しい処分」について具体的な話は。
委員長 横審の規則の中に引退勧告とか休場させる(出場停止)とか、注意とか(の処分)があるが、具体的にどの処分が(適当か)という話には、きょうはなっていない。
厳しい処分が必要だろうという抽象的な話に終わったとの事。
判断保留です。しかし、ニュアンスとして、これは引退勧告が念頭にあるのではないかという見方です。
どうなるのでしょうか。それについても委員長が語っています。
白鵬にも苦言続出
また白鵬の千秋楽優勝インタビューなどについても、このように語っています。
全く異例のインタビューだった。万歳をしましたね。これだけ相撲協会が日馬富士問題で厳しい状況にあって、何で万歳ができるんだろうと
白鵬自身が日馬富士の暴行の現場にいたわけだし、場所中には11日目に物言いの問題を起こしたわけだし。
優勝40回というのは白鵬にとって非常にうれしい記念すべきことではあろうが、みんなで万歳しましょうという空気はよく分からないなと。
しかも日馬富士、貴ノ岩の2人を土俵に戻れるようにしたいとか、横綱といえども、まるで自分がそういうことを進めるようなことは言えないはずだと思う。
言葉の問題もあるかもしれない。母国語で言えば少し別な言い方もあったかもしれないし、ただ願望なら、まあそう願っているんだろうなということで済むかもしれないが、何か自分ができるような感じで。
しかも相撲界の「うみを出す」ですか。それが何を意味するのかよく分からないが、そういうことを言うのは何か横綱としておかしいのではないか、という意見が多かった。
貴乃花親方への疑問も
日馬富士問題が進まない理由としては貴乃花親方の対応があるのでは、という問いに対しては、
「委員からも、貴乃花親方の姿勢はなかなか納得できない、不可解だ。
この結果、弟子である貴ノ岩がこれからどうなっていくのかと考えると、ちょっとおかしいのではないか、あるいは理事という立場で協会全体が進めることをぶち壊すような動きをしているのではないか、という疑念、不可解だという意見がほとんどでした。
また貴ノ岩が来場所も休場するという報告を貴乃花親方から受けているとのこと。
親方の意思と関取本人の意思が本当に一致しているのだろうか。親方が力士一人の先行きを決めちゃっていいのだろうか。相撲界の伝統で、親方と弟子の関係はあるんだろうが、そういうことでいいんだろうかという疑問も出ました。
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収束時期のめどや、相撲界に与えるダメージは
これに対しては
「今、相撲は大変な人気で、特に女性のファンがすごく増えているのが目立ちます。
そういう中で、暴力というものが起きた。大変なダメージです。
相撲ファンの期待を裏切り、何年も前から協会が進めている、暴力をなくそうといういろんな努力をないがしろにするものだと思う。
だからこそ早く…早くと言うと捜査や協会の調査を待たずに、と皆さん思うかもしれないが、それは先走りというもの。
横審の規則にも書いてあるが、横審は協会の諮問を受けて答申する、協会の発議があってそれを審議するもの。
それから、審議は協会が確認した事実に基づいてする。
つまり審議委員会という偉そうな名前が付いているが、自分たちで調査する能力や権限や責任はない。
何に基づいて判断するのかとなると、早く協会の調査を完結させてもらい、それを受けて審議し決議しようということ。」
まとめ
日馬富士問題をきっかけに、色んな問題が出てきました。
委員長の言うように、
貴乃花親方の対応も問題ですが、ここにきて白鵬の態度もおかしいですね。
横綱の問題は相撲界における横綱の絶対的地位から来るものもあるでしょう。
「横綱は神様」という言葉もあるようで、世間の常識とは、ズレているところもこれらの問題の底流にあるのではないでしょうか。
成り行きを見守りたいです。
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