10/27 公開の「ブレードランナー2049」を劇場で見てきました。
その見どころ、感想と評価をお伝えします。私はブレードランナーをリアルタイムで見た世代です。その立場で評価しますね。
日曜の午後からで、デート映画ではなくカルト系に属するこの映画、かなり空いていました。
結論はSFというより、長編ミステリー映画でした。
目次
これはオマージュ映画
前作は全体に雨が降っていて、暗く沈鬱なイメージでしたが、アジア屋台風のモチーフがユーモアを感じさせました。
今回もここまでやらなくてもと、思えるほどの模倣ぶりで、これは続編という事を意識したオマージュ映画であるといってよいでしょう。
詳しいあらすじについてはこちら→『ブレードランナー2049』あらすじ・キャスト、日本公開日は?
監督もインタビューでこれは「前作へのラブレター」と言ってました。
Kが木馬を鑑定に屋台のおじさんに出す場面など前作そのままでしたね。30年の社会の進歩は無いという事を示したかったのでしょう。
変化と言えば、ドローンが出てくるくらいですね。
レプリカントの悲しさと人間の傲慢さがテーマですが、アジアというか日本的な要素がふんだんに込められているのも前作同様です。
前作が好きな私などにはたまらないですが、知らない人にはどう見えたのでしょうか?
ライアン・ゴスリングは素晴らしい

Blade Runner 2049 (2017)
Ryan Gosling as K
そんな本作で新ブレードランナーの主役Kを務めた、ライアン・ゴスリングは美しさ、カッコよさ可愛さを持った俳優さんです。
複雑で孤独でしかしとてもカッコよく女性を引き付けるそんな難しいキャラクターを見事に演じていました。
ラ・ラ・ランドで好演した俳優さんですが、さすがにかっこいいですね!
ハリソンフォードはがっかり
年齢的に仕方ないし、ストーリー的にも出ないと仕方なかったのでしょうが、ハリソンフォード出ないほうがよかったですね。
ライアン・ゴスリングとからむシーンではハリソンのだぼっとした体形が余計にみじめな老残ぶりを引き立ててしまいました。
演技でも見るところなかったですね。
しかし、女優陣はすばらしい
一方女優陣でKのバーチャル彼女(?)ジョイを演じたアナ・デ・アルマス、悪役で敵役としてKと死闘するレプリカントのラブを演じる「シルヴィア・フークス」です
アナ・デ・アルマス
これが、アナ・デ・アルマスさん。可愛さはかなさは、こんな彼女がいたらバーチャルでも良い!と思わせるものでした。
機械の効果でリアルな肉体を一瞬持てるのですが、電源が切れるとすべては無くなるという、儚さはこの映画の世界観にピッタリでしたね。
プロフィール
アナ・デ・アルマス(本名:アナ・セリア・デ・アルマス)は1988年4月30日にキューバのハバナで生まれた女優です。
そして、16歳の時にはまだ学生ながらも、スペインのベテラン監督、マヌエル・グティエレス・アラゴンとの出会いをきっかけにオーディションを受け、『カリブの白い薔薇』(2005年)で映画デビューを果たします。
2006年には、キューバ人の映画監督、フェルナンド・ペレスの作品『Madrigal(マドリガル)』に出演が決まりました。
その後は、『灼熱の肌』(2008年)や、日本でも公開されたキアヌ・リーブス主演の『ノック・ノック』(2015年)にも出演しました。 2017年に公開された『ブレードランナー2049』にも、ヒロイン役として出演しました。
そして、2014年には、映画評論サイトTC Candlerが毎年選出している「世界で最も美しい顔100人」で31位に選ばれることとなりました。
また、その翌年2015年の同ランキングでは、更に順位を上げて9位に選ばれました。
美しいはずですね。そしてもう一人が、
アクションクイーン 「シルヴィア・フークス」
ウォレス社の悪役レプリカントが、ラブを演じる「シルヴィア・フークス」です。
オランダ出身の女優、シルヴィア・フークスは1983年6月1日に生まれ、現在は34歳。
勉学にも長けていて、オランダ語、ドイツ語、フランス語、英語の4ヶ国語を話すことができるようです。
14歳の頃にモデルとしてスカウトされ、ELLE GIRLなどの有名雑誌でモデルを務める。高校を卒業してから、マーストリヒト・シアター・アカデミーに入学し、女優としての道を進み始めた。
卒業後、オランダからはすぐに出演オファーが来るほどの高い演技力と、観る者を魅了する美貌を持つシルヴィアは、これまでにも数々の作品に出演し、各国で名誉ある賞を獲得してきた。
役作りにも献身的で、『ブレードランナー2049』ではアクションシーンが多いことから、
1日6時間ものトレーニングを行なっていたようだ。
おかげでアクションシーンはすごく、ジョーとの対決はまるで、マトリックスか、ボーンシリーズを思い出させました。迫力ありましたね。
ミステリー仕立てがくどく長すぎる退屈
Kが自分の記憶を探し、それが他人の記憶を移植されたものと知るは悲しく、重要なのですがミステリの手法が長すぎます。
またレプリカントの長官が年配の女性でリアリティーが無かったり、ハリソンフォードとのからみなど余分な描写が多く、リズムが生まれてきません。
ここが前作と一番違うところです。
もっと短くリズム良ければ前作をしのぐ名作になったのでしょうが、世界観は十分楽しめる大作です。もっと多くの方が見に行ってほしいですね。
長時間ですので、前もってのおトイレ必須です。
復習してみましょう